小林 透(こばやし とおる)
㈱ 群馬県水産市場
群馬県は海なし県だからこそ、全国から様々な魚介類が集まるんですよ
群馬県水産市場は高崎市の上佐野町にあった丸三市場と問屋町にあった丸東市場が統一市場新設計画により統合されて高崎市場が開場した昭和54年に設立されました。高崎市場の水産卸売業務を担い、全国各地から様々な水産物を仕入れ、高崎市場の仲卸業者さんや鮮魚店さん、スーパーさんなどの買参人さんに販売しています。群馬県は海なし県だからこそ、全国から様々な魚介類が集まるんですよ。
私は群馬県水産市場で働きはじめて15年になります。群馬県水産市場にはマグロを扱う「大物課」、鮮魚を扱う「鮮魚課」、塩干加工品を扱う「塩干加工課」、冷凍加工品を扱う「冷凍課」がありますが、私は鮮魚課で鮮魚の仕入れを担当しています。鮮魚課には4人担当がいるんですが、漁協さんや水産品のメーカーさんごとで担当が分かれています。鮮魚は「せり」のほかに「相対取引」「予約相対取引」があります。「相対取引」とはせり人と仲卸さん、買参人が直接交渉し、値段や購入数量を決めていく方法です。
以前は生魚が苦手でした(笑)「この前の魚よかったよ」と言っていただけるとうれしいですね
私は元々生魚が苦手で刺し身も最近まであまり食べられませんでした。でも食べられないとお客さんに説明できないので苦手でしたが、克服して今では食べられるようになったんですよ(笑)この仕事は朝2時からで早いですが、その分仕事は遅くてもお昼頃には終わります。午後は自分の時間として自由に使えるのでそれは良いですね。
鮮魚課は仲卸さんや一般の小売店さんと違って、商品を仕入れてから販売するわけではなく、ほとんどが委託販売です。魚を出荷する荷主さんの希望価格を基に実物を見て、値段を決めて販売しています。売れた結果は、生産者さんや出荷者さんの売上も関わってくるので、そこはプレッシャーでもありますが、やりがいでもあります。その日に仕入れたものがうまく売り切った時とか、売れた翌日に「この前の魚よかったよ」と言っていただけるとうれしいですね。
お店情報
店名 | ㈱ 群馬県水産市場 |
電話番号 | 027(352)5515 |
HP | HPはこちら |
創業 | 1979 年 |
お店の種類 | 卸 |
主な取引先 | 卸業者・仲卸業者・関連事業者 |
主な商品 | マグロ・塩干加工品(練り物、開き物、魚卵等)・冷凍水産物 |
場内マップ
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